髄膜炎菌ワクチンは1回接種すれば約5年間抗体が維持されます。髄膜炎菌に感染したひとと接触した場合、抗生物質を予防的に投与することもあります。2014年7月、国産ワクチンの製造販売が認可されました。 予防接種をご希望の方は、こちらからご予約ください。
2~10日の潜伏期間の後、頭痛と発熱が急に起こり、首が固くなり動かしづらくなります。吐き気や嘔吐、錯乱、光が眩しく感じるなどの症状もあります。重症化すると、痙攣や意識障害がみられ、臓器が機能しなくなり死亡します。発症した人の20%程度が重症になります。治療をしても致死率は10~15%、治療をしない場合の致死率は50%にも上ります。
髄膜炎はヒトの鼻や喉の粘膜に付着して感染します。髄膜炎菌に感染したひとがセキやくしゃみをして飛び散った唾液等を直接吸いこむことで感染が広がります。また、感染したひとが使った食器の共用で感染することもあります。
アフリカ中央部で多く発生し、毎年乾季(11月~6月)に流行します。先進国でも局地的に発生しています。サウジアラビアでも感染の恐れがあります。巡礼時期に流行することがあり、サウジアラビアに長期間滞在するひとにはワクチン接種が推奨されます。欧米でも、学生寮で流行することがあり、日本からの留学生は入学前にワクチン接種が義務付けられている場合もあります。